2017年7月29日土曜日

【受験生への指南】地学編 ~専用のまとめノートと愛で乗り切れ~

 理系の学生にとって二次試験の理科の科目選択は重要な問題だ。本学の理系学部の場合、学部によっては指定があるが基本的に物理、化学、生物、地学の4教科から2教科を選択することになる。今回はその中で最も選択者の少ない地学の勉強方法を紹介する。




 筆者は前期入試において地学を選択したのだが、母校で地学を選択していたのは自分一人だった。また、受験生全体としても地学受験者は少数派だ。原因としては、地学で受験できる大学が少ないことが挙げられる。そのため地学を選択するなら、そのメリットとデメリットをよく理解し、覚悟を決める必要がある。

 地学を選択するメリットは特にない。アノマロカリスが大好き、地震が起こるとテンションが上がる、土星の大気に包まれたいなどの特殊な考えを持っている人たちが主に選択している。デメリットとしては、前述した受験できる大学の少なさのほかに、そのことが原因で参考書が少ないことや高校によっては指導できる教員がいない場合が多いことが挙げられる。

 それでも、地学で受験したいという場合は教科書、参考書を手に入れることから始めよう。地学の教材はあまり出版されていないため、一つの教材を使いつぶすことになる。また、地学専門の問題集もあまり出版されていないので、問題演習は入試問題や地学オリンピックの過去問を解くことになってしまう。問題を解いたら、専用のまとめノートに問題の解き方および抜けていた知識をまとめ、自分専用の参考書として何度でも復習できるようにしておくとよい。一時期、筆者は自分で問題を作り、自分で解いていたことがあったがむなしくなるのであまりお勧めはしない。

 地学を勉強するうえで気をつけるべきなのは、周りからの反応である。地学を選択したい旨を周囲に伝えると教員や友達から反対されたり、変な目で見られたりする。解決策としては、「地学への愛を訴える」、「入試の日まで周囲に伝えない」などの意見が本学の地学受験者から挙げられた。また、周囲から孤立すれば何か言われたりすることが少なくなるため、地学受験を真剣に考えている方は世間との交流を断つのも手だ。

 このようにいいところが無いように感じられる地学選択だが、地学への愛さえあれば関係ない。また、本学理学部地球科学系のAO入試では地学の問題が出題されるため、大学で地球科学の勉強をしたい方は地学受験を考えてみてはいかがだろうか。

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